錦糸町の楽天地ビルに「コード化点字ブロック」導入
金沢工業大学とW&Mシステムズ合同会社が共同開発した「コード化点字ブロック」が、東京・錦糸町の楽天地ビルに設置されました。スマートフォンで読み取ると位置や店舗などの情報を音声で確認でき、地下フロアから地上2階までの移動を支援します。

点字ブロックから周辺情報を音声で取得
コード化点字ブロックは、点字ブロックに付けられた印を専用アプリで読み取り、場所に応じた情報を音声で提供する仕組みです。現在地のほか、近隣の施設や設備、店舗に関する情報などをスマートフォンで確認できます。アプリはiPhoneとAndroidの両方に対応し、無料で利用可能。アプリストアで「コード化点字ブロック」と検索して入手できます。従来の点字ブロックが歩行を支える設備であるのに対し、この仕組みでは周囲の情報を得る手段も加わります。視覚障害のある人が案内を手がかりに行き先を選び、館内を移動できる環境づくりを目指しています。
駅方面からレストラン街までをつなぐ
楽天地ビルでは、地下フロアから地上2階にかけて誘導ラインと音声案内の設備を整えました。東京メトロ半蔵門線に直結する地下連絡口やJR錦糸町駅方面から、地下フロア、1階、2階のレストラン街へと移動できるようにし、各店舗の入口付近にもコード化点字ブロックを設置。スマートフォンで読み取ると、現在地や店舗情報を音声で確かめられます。誘導ラインに沿って進み、必要な場所で施設の情報を得られるため、利用者自身が目的地を選ぶ移動を支援します。商業施設でこのように誘導ラインと音声案内を広い範囲に整備するのは、国内で初めての先進事例とされています。
実証実験を経て本格運用へ
今回の設備は、楽天地ビルで2024年に行われた実証実験を踏まえて本設されたものです。実験では視覚障害のある人による歩行確認や運用方法の検討を進め、今回、商業施設で継続して使うための整備に至りました。導入の背景には、視覚障害をきっかけに一人で買い物に出かけにくくなったり、施設内の店舗が分からず訪問をためらったりする当事者の声がありました。敷設作業には東京楽天地の社員を中心に、W&Mシステムズ合同会社とNPO法人日本インクルーシブ・クリエーターズ協会も参加しています。8月8日には館内で体験会が予定されていましたが、予約制で、すでに定員に達しています。


編集者コメント
位置を示すだけでなく、店舗や設備の情報を音声で得られる点が、この仕組みの大きな特徴です。楽天地ビルでの本設が、視覚障害のある人の移動や買い物の選択肢を広げる取り組みとして、今後どのように活用されるか注目したいところです。
よくある質問
コード化点字ブロックは何を案内しますか?
スマートフォンで読み取ると、現在地や周辺の施設、設備、店舗情報などを音声で確認できます。場所に応じた情報を取得する仕組みです。
利用できるスマートフォンとアプリの料金は?
iPhoneとAndroidに対応しており、アプリは無料です。アプリストアで「コード化点字ブロック」と検索して入手できます。