東京工芸大・ゑ藤准教授、日本サインデザイン賞で3賞獲得

2026-10-03 02:59:57 エンタメ (東京工芸大学 のリリースから)

東京工芸大学芸術学部デザイン学科のゑ藤隆弘准教授が、第60回日本サインデザイン賞で金賞、銀賞、銅賞を受賞しました。銀賞の「Funamoto Dental Clinic」は、招待審査員が選ぶ吉泉聡賞にも選出されています。

東京工芸大・ゑ藤准教授、日本サインデザイン賞で3賞獲得

3作品それぞれの個性が評価

金賞の「TOPPAN GATEWAY」は、TOPPANの企業活動や価値観を伝えるショールームです。創業時の技術に見られる精密な彫刻表現を手がかりに、細かな模様を空間の各所へ広げています。入口付近のモノクロームから、主要な技術を示す色彩へと展開し、複数の色が交わるエリアへつなげる構成です。印刷の歴史と将来像を、一貫した見た目と現地での体験によって表すことを目指したといいます。 銀賞を受けた「Funamoto Dental Clinic」は、石川県内灘町の歯科医院を対象としたデザインです。海から吹く風や三角形の敷地を背景に、四つの屋根が続く建物の形に合わせ、周囲の景観となじむサインを考案。ロゴは建物正面の透け感を損なわずに見つけやすくするため、細長く大きな形にしています。室名表示やピクトグラムも線の細さをそろえ、落ち着きと繊細さを併せ持たせました。この作品には吉泉聡賞も贈られています。

デジタルと素材の対比で場の熱量を表現

銅賞の「TOPPA!!! STUDIO」は、TOPPANの知識や技術を活用し、クライアントと新たな価値を考える拠点です。頭文字の「T」を、人や要素を結びつける接合部のように捉え、サインのデザインに反映しました。光るロゴや映像などのデジタル表現に対して、穴の開いた金属板のサインや床面の表示には素材の手触りと施工の痕跡を残しています。異なる表現が同居することで、デジタルと実物、情報とものづくりが交わる場所の活気や、新しい取り組みが始まる期待を伝えています。 今回のコンペティションには282作品が寄せられ、画像は2,911枚、映像は41点にのぼりました。日本サインデザイン賞は1966年に始まり、優れたサインデザインを紹介し、その認知を広げることを目的とする賞です。ゑ藤准教授は3つのプロジェクトについて、多くの人と協力し、時間をかけて形にしたものだと振り返っています。

空間に広がるグラフィック表現を教育にも

ゑ藤准教授は多摩美術大学大学院の博士後期課程を修了後、佐藤晃一デザイン室や廣村デザイン事務所を経て、2016年にSTUDY LLC.を設立しました。東京工芸大学には2018年に着任し、芸術学部デザイン学科で、視覚を通じた表現や情報の伝え方を講義・演習で教えています。研究では、グラフィックデザインの考え方や表現を、空間や環境へ広げる実践にも取り組んでいます。 これまでにも、ラハティ国際ポスタートリエンナーレ2025のグランプリや、A' Design Award & Competitionの部門最高賞などを受賞。今回のコメントでは、空間を扱うデザインは素材や大きさ、身体の動き、建築との関係まで考える必要がある一方、画面内にとどまらない点に面白さがあると説明しています。AI時代に一層魅力が増す分野として、その楽しさを学生にも伝えたいという考えを示しました。

東京工芸大・ゑ藤准教授、日本サインデザイン賞で3賞獲得 画像2

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編集者コメント

企業のショールーム、歯科医院、共創拠点と、用途の異なる場所でサインの役割を掘り下げた3作品がそろいました。素材や建築との関係まで含めてデザインする視点が、受賞作の見どころといえそうです。

よくある質問

ゑ藤隆弘准教授は何を受賞しましたか?

第60回日本サインデザイン賞で、金賞、銀賞、銅賞を受賞しました。銀賞作品「Funamoto Dental Clinic」は吉泉聡賞も受けています。

受賞した3作品の名称は何ですか?

金賞は「TOPPAN GATEWAY」、銀賞は「Funamoto Dental Clinic」、銅賞は「TOPPA!!! STUDIO」です。